エステ開業の成功法則!開業の失敗は開業前の準備で決まる
2021年1月20日
エステサロンを開業するにあたり皆さんはどのくらい情報を集めていますでしょうか?脱毛サロンを開業する場合、フランチャイズでエステを開業する場合、痩身サロンとして開業する場合、どのパターンにおいても開業時に必ずおさえておかなければ失敗する理由があります。開業前に準備したことが直近の1~2年の成功を決めてしまいます。それほど開業前の情報を準備として集めることが重要なのです。
開業の失敗は準備段階で90%決まる。
しっかりと情報を得て、業者を選定して、エステサロン開業後に長年経営を続けていけるように必要な事前情報をコラムでお伝えいたします。
目次
1.エステ開業の資金・初期費用はいくらかかる?
皆さんこんにちは。
本日はエステサロンの開業をお考えの方にとって、エステサロンを開業した際に、成功するにはどのようにすれば良いのか、開業をする際に必要なものは何かを含めて、開業の説明書となるようにご紹介させていただきます。
エステ開業のまず初めに必要になるのが、やはりエステサロンの開業時における資金・費用はいくらなのか?
つまり、オープンにあたっての初期費用はいくらなのかというところです。
エステサロンの初期投資は大きく分けて開業するタイプと開業する業種(脱毛・痩身・フェイシャル)等によっても大きく異なってきます。まずは開業するタイプ別の初期費用の場合は、下記が必要な資金の目安になります。
マンションタイプの開業の場合
こちらはほとんどが1オーナー兼エステティシャンとしてまずは開業をされる方に多いのが、マンションの一室を借りて、1ベッド~2ベッドで開業されることが多いマンションエステでの開業です。
こちらの資金の目安は、大きく内装などの工事費用がかからないことからベッドや機材などの導入のみで、物件の保証金などが少なければ、100万円以内でも抑えられることが多いでしょう。もちろんマンションタイプのエステサロンの開業においても、機材を大きく必要としないフェイシャルサロンとしてOPENするのか、脱毛機を導入して脱毛サロンとして導入するのかでも大きく異なってきます。
フェイシャル・痩身・脱毛の開業される業種によって異なる費用については下記に詳しく記載していますのでご覧ください。
自宅サロン開業の場合
次は、マンションタイプの開業と同様のケースに近いのが、自宅にエステサロンの一室を作ることで自宅サロンとして開業されるパターンです。こちらもベッド数は1ベッド~2ベッドの小規模で開業されるエステサロンが多い開業のパターンといえます。
自宅サロン開業の場合の資金については、
①土地から購入して一軒家としてOPENするパターン
②現状の自宅をリノベーションして、エステルームを作るパターン
こちらの2つによっても大きく異なりますが、将来的に1オーナー兼エステティシャンとして小さく働いていきたい場合については、自宅とサロンを併用することで節税面のメリットもありますので1つの手段として有効です。どのタイプのエステサロンの開業パターンがオススメかにつきましては、「エステ開業のよくある3つのパターンとメリットデメリットは?」でご紹介させていただいておりますので気になる方はご確認ください。
テナント開業の場合
そして最も開業されるパターンとして多いのが、テナントを借りてのエステサロンを開業するパターンになります。こちらの場合は、ベッドの数が3~5ベッドなどで開業されることも多く、初期費用を考える際の目安にもなるのは3ベッドを基準としたエステサロンのテナント出店が多いといえます。
テナントでの開業のタイプは、ベッド・機械の数もマンションタイプの開業、自宅サロンの開業と異なり複数や数が多くなりますので、初期費用についてもその分上がります。テナント開業での初期費用の場合は、約800~1000万円を目安に運転資金も含めて考えておくと良いでしょう。
エステサロンの開業の初期費用については、ご自身の自己資金と融資や日本政策公庫からの借入金も含めて、
今後どのくらいの売上を作っていきたいかの事業計画も含めて、エステサロンを開業するパターンを選びましょう。
2.エステ開業時に必要なものは?
エステサロンを開業するにあたって、必要なものは何か?
実はエステサロンは開業をサポートする団体やフランチャイズもありますが、一般的にメーカーやフランチャイズ団体での開業サポートの場合については、ほとんどがそのメーカーのビジネスモデルを取り入れることになり必要物というのが多くなることがあります。
そこで今回はエステサロン開業時における必要な最低限のものをお伝えしたいと思います。
【エステサロンの開業時に必要なもの一覧】
✔️ベッド |
✔️ベッドカバー |
✔️バスタオル |
✔️フェイシャルタオル |
✔️スツール |
✔️エステワゴン |
✔️スパチュラ |
✔️ホットキャビン |
✔️鏡 |
✔️メジャー |
✔️パラフィンシート |
✔️紙ショーツ/紙ブラ |
✔️施術用機械(脱毛・痩身・フェイシャル) |
✔️冷蔵庫 |
✔️パソコン |
✔️カルテ |
✔️クレジットカード決済システム |
✔️ローン決済システム |
✔️自社HP |
✔️エステティック契約書/概要書面 |
✔️カウンセリングテーブル/チェア |
✔️ポスシステム(顧客管理システム) |
その他にもオープンされる規模によって必要になるものや数量が変わってきますが、
まずは上記の項目をメインに揃えていくと、エステティックサロンの開業において必要なものは揃ってくるでしょう。
また近年では、エステサロン業界はコロナウイルスの影響から、2020年度に多くの企業が借り入れを実施していたいことから、今後は財務面の健全性が銀行からの資金調達の際にも求められるようになります
そのため、1店舗でも本当の売上かどうか公的証明になりづらいExcelだけでの売上管理ではなく、ポスシステムの導入をして受注/消化の売上別管理や契約書の締結は必ず必要になりますので、こちらも1名だから必要ないとは思わず、しっかりと導入を検討していきましょう。
開業時の各社オススメ業者様の紹介やマッチングも実施しておりますので、
どの業者にお願いしたら良いか分からないという場合は、こちらから無料でご相談いただけますのでご利用ください。
3.エステ開業のよくある3つのパターンとメリットデメリットは?
次は、エステサロンを開業するにあたっての、マンションサロン・自宅サロン・テナントサロンのよくある3つの開業パターンのそれぞれのメリット/デメリットをご紹介します。
マンション
まずはエステ開業のパターンの一つのマンションサロンでの開業についてです。
マンションでのエステサロンの開業のメリットは、
✔️初期投資をおさえることができること
✔️自宅と場所が分かれていることでプライベートと分けることができる
✔️1オーナーでもすぐにオープンができること
このようなメリットがマンションエステの開業の場合は挙げられます。
その逆に、マンションでのエステサロンの開業のデメリットは、
✔️マンションのため事業用に使用できない場合がある
✔️毎月固定費がかかる
✔️マンションにあることで集客面でデメリットがある
✔️リピーター様になると良いが、新規顧客にはハードルが高い
✔️1オーナーではなく、スタッフを雇用する場合、採用率が落ちる
自宅サロン
続いては、エステ開業のパターンの一つの自宅サロンでの開業についてです。
自宅サロンでのエステサロンの開業のメリットは、
✔️マンションサロンと同様に初期投資をおさえることができること
✔️自宅と物件を共有にすることで、節税対策が可能
✔️1オーナーでもすぐにオープンができること
このようなメリットが自宅サロンの開業の場合は挙げられます
その逆に、自宅サロンでのエステサロンの開業のデメリットは、
✔️自宅サロンのため仕事とプライベートが分けることができない
✔️自宅にあることで集客面でデメリットがある(※完全にサロンがメインの場合を除く)
テナント開業
そして3つ目は、エステ開業のパターンの最も多いテナント開業についてです。
テナント開業でのエステサロンの開業のメリットは、
✔️ベッド数も多くオープンすることで売上を大きく狙うことができる
✔️テナント開業することで顧客にとってもしっかりとした店舗として認知される
✔️テナント開業することでスタッフの雇用やモチベーションが上がる
このようなメリットがテナント開業型のエステサロンの場合は挙げられます。
その逆に、テナント開業型でのエステサロンの開業のデメリットは、
✔️マンションや自宅サロンと比較して、初期投資や資金が必要になる
✔️マンションや自宅サロンと比較して、毎月の固定費が多くなる
✔️物件の場所でサロンの成功率が決まるため、慎重な立地選定が必要
✔️必要な集客数が多くなるため、広告・マーケティングが重要になる
それぞれの3つのパターンにはメリット・デメリットがあります。 今後のエステ業界の時流を考えると、自社の目標とする売上額から開業のタイプを選びましょう。
・毎月の売上/~100万円以下:マンションサロン・自宅サロンでの開業
・毎月の売上/100万円~以上:テナント型のエステサロンでの開業
悩まれた場合は、上記を参考に開業していくと良いでしょう。
4.エステ開業は無資格でもOK?
エステサロンの開業において、よく寄せられるご質問の一つが「エステサロンの開業には資格が必要ですか?」というものです。
結論から申し上げれば、エステサロンの開業においては一切資格は必要ありません。
美容室を開業する際の、美容師免許
病院を開業する際の、医師免許
整骨院を開業する際の、柔道整復師免許
このような国家資格はエステサロンの場合は、必要ではありません。つまり、誰でもエステサロンをオープンすることができるといえます。
これがメリットでもあるのですが、誰でも参入できることで、美容室からエステサロンの開業するパターンが増えたり、整骨院からエステサロンを開業するパターンが出てきたりと異業種からエステ業界に参入してくる流れは年々増加しているといえます。
もちろんエステサロンにとって有利になる資格が一切ないわけではありません。施術やサービスをするうえでエステティシャンの知識や能力の証として証明できる資格としては、AEAとCIDESCOの2つの資格があります。サロンでエステティシャンの能力を対外的に差別化していきたい場合はぜひチャレンジしてみましょう。
5.エステ開業は届出が必要?どこに許可をもらう?
続いては、エステサロンを開業する際に、開業されるオーナー様が不安になられるのが、
エステサロンは届出が必要なのかどうかというところでしょう。
よくある美容業種で言われる美容室は開業する際には、保健所への申告が必須になります。ただし、エステサロンにおいてはこのような保健所などの申告をする必要はありません。
保健所に登録が必要になってくるものは、治療効果のあるマッサージ・まつ毛エクステや美容室などの美容師資格を必要とするものが開業にあたって保健所の申請が必要になります。
それではエステは何も申請しなくても良いのかというと、個人での開業を行う場合については、少しだけ注意点が必要です。個人での開業の場合については、オーナー様の自身の所在地にある税務署で「開業届」を提出する必要があります。
開業届をどのように入手するかといいますと、国税庁のホームページからもダウンロードして入手するもしくは、税務署で入手するという方法がありますので、ご自身のやりやすいやり方でしっかりと提出しましょう。
6.エステ開業の失敗は何%?
エステサロンを開業される方にとって必要な資金・資格・届出などについてお伝えしてきましたが、実際開業をされるオーナー様がもっとも気にされているのは、開業して上手くいくかどうか?エステ経営を続けていけるかどうかというところではないでしょうか?
そこでエステサロンを開業されて、失敗されるのはどのくらいの確率かというところをお伝えしたいと思います。一般的にはエステサロンや会社をオープンされて、企業が生存していく一つの基準になるのが下記の図になりますやはり売上をあげたいと考えている方がほとんどかと思います。
エステサロンを開業するのは、資格もなく、資金も少なくいけますが、やはり続けて経営していくのが非常に難しいと言えるでしょう。
エステサロンを開業してから、経営を続けていくためには、しっかりとした成功するサロンに共通するルールを実施していく必要があります。
エステサロン経営のコツをまとめた記事はこちらになりますので、ご興味がある方はこちらをご覧ください。
7.エステ開業のリスクを下げるにはどうすれば良いの?
エステ開業にあたっての、生存率がかなり厳しいというような現状をお伝えしましたが、
こちらは何も難しいから開業するなというわけではございません。
しっかりと失敗するパターンをおさえて、
その失敗の道にいかないようにして、開業してからのリスクを下げることが重要になります。まずエステ開業の失敗しないようにリスクを減らすパターンはこのようなところがポイントです。
✔️まずは知り合いだけで営業して広告費用を全く使う気がない
✔️ご来店された後から売上を作るまでの流れが明確に決まっていない
✔️内装にこだわり過ぎて初期投資を回収するまで3年以上かかる計算になる
✔️今のお客様のみで売上が1年以上続くと考えて事業計画を作っている
このような開業前段階から失敗しているサロンの特徴を反面教師に、開業の前から失敗する≒やってはいけないことを知っておくことは非常に有効です。
特に、失敗するパターンで最も多く寄せられるのが「集客が上手くいかない」「売上(販売)ができない」の2つの理由です。
今回はエステサロンを開業するにあたって最低限まずは把握する必要のある2つの理由についてご紹介させていただきたいと思います。
8.エステ開業のよくある失敗
-集客が上手くいかない-
まず一つ目のエステ開業にあたっての失敗するよくある理由の「集客が上手くいかない」についてご紹介させていただきたいと思います。
まずエステを開業されて、集客が上手くいかないサロンについては、2つの開業時に集客で失敗する理由があります。
1つ目は:集客を全くしていない・もしくはしているつもりになっている
2つ目は:集客をしているやり方が間違っている、金額が適正でない
1つ目の『集客を全くしていない・もしくはしているつもりになっている』失敗パターンについて解説します。
まずは開業時における集客を全くしていないケースでよくあるのが、
✔️集客は口コミだけで広がると信じていて、全く販促を実施していないサロン
✔️そして、小さなチラシやLINEのタイムラインなどの無料媒体のみに掲載していてやっているつもりにだけなっているサロン
この2つが当てはまると毎月ご来店される新規顧客が10名以下という状態が起こっていることでしょう。このようなパターンについては、まずは開業段階でどの程度の売上を作るのかという目標を決めること。そしてそこから、10%を目安にしっかりと広告予算を取ることが重要といえます。
特にエステサロンの開業時の集客で失敗しないサロンの特徴は、開業月(オープン月)の3か月間についてはもっとお客様を集めることのできる期間として、しっかりとお金をかけて集客を実施するということが重要です。
そして、2つ目の理由にあたるのが、『集客をしているやり方が間違っている、金額が適正でない』についてです。
2つ目の集客をしていてやり方が間違っている、金額が適正でないパターンにおいては、
エステサロンを開業する際に、
✔️しっかりと集客に関しての情報を集めていなかったこと
✔️オープンしてから集客は何とかなると思っていたこと
✔️いい技術があれば集客はそこまで金額をかけなくても来ると考えていた
このようなケースから開業してからこの問題に陥るサロンオーナー様が非常に多いです。
まずエステサロンの開業にあたって非常に重要な集客のやり方についてですが、
集客はまず何が一番お客様を集めることができるのかを学ぶ必要があります。
下の図は開業時にまずはおさえておく、エステサロンの中で費用対効果・時間帯効果を照らし合わせた集客の一覧図になります。
①のエリアについては、
集客をしてから効果の出る時間も早く、費用に対しての効果も高いもの
②のエリアについては、
集客をしてから効果の出る時間は早いが、費用に対しての効果はギリギリ適正ラインのもの
③・④のエリアについては、
集客をしていても効果の出る時間が遅く、集客数も少なく開業時にこの③・④のエリアの集客だけだと失敗するもの
開業時にはできるだけ、①・②の中で自分のエステサロンで必要な人数から媒体を選定していきましょう。もし分からない場合は、無料で集客プランの選定のご相談もできますのでご利用ください
また最近では、大手ポータルサイト・HP・Google広告などもかなり激戦になっているので、以前と同じように掲載しているだけでは年々集客数が減少していく流れになっていますので、決して広告も出すだけではなく、出すメニューや出し方も非常に重要になります。エステサロンでの集客についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事からご覧ください。
9.エステ開業のよくある失敗
-売上(販売)ができない-
そして開業時から失敗しやすい理由の2つ目が「売上(販売)ができない」という理由です。
エステサロンの開業では、お客様がご来店していただいても黒字になる売上が上がらないことがあります。
そのパターンに陥りやすいのが、集客をするためのメニューを実施したのは良いが、収益を上げるためのメニューであるコースや回数券の販売が全くできないという状況のサロンです。
特にマンションタイプや自宅サロンでは少ないのですが、テナント型の開業のサロンで多く当てはまりやすいのがこの「販売ができない」というパターンといえます。
販売ができず失敗するエステサロンの特徴としては、
✔️販売する金額がメーカーに言われたままの金額で販売している
✔️コースメニュー表などは文字だけで分かりづらい
✔️オススメするためのトークや方法がまとまっていない
このような特徴が見られたサロン様は早急にテコ入れをする必要があります。また開業前であればしっかりとまずは3つのポイントができているのかどうかをチェックしてからサロンを開業していきましょう。開業の際のメニューやコースのつくり方については他のブログでもご紹介しておりますのでご覧ください。
10.エステ開業で失敗しないためのまとめ
皆さんここまでのエステ開業の記事についてをご覧いただいてありがとうございました。
エステ開業時にはあらかじめ知っておくのと知らないのとでは、開業してからの売上が大きくなる確率や何年も継続して経営することができる確率は大きく異なります。
エステ開業時については、細かい部分も含めてご心配になられるオーナー様も非常に多いと思いますので、コラムでは触れられなかった部分も含めましてご相談いただければ対応させていただきます。
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