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Business Column

セルフエステサロン開業に必要な資金とは?開業費用を抑える方法も解説

2023年6月2日

「セルフエステサロンの開業はいくらかかるの?」

「そもそもセルフエステサロンは儲かるの?」

このような疑問はありませんか?

セルフエステサロンを開業するには、およそ500〜1,000万円程度の資金が必要です。

また昨今セルフエステサロンは、幅広い世代からの需要が高まっており、注目されている業種の一つでもあります。

そこで今回はセルフエステサロンに必要な資金や開業費用を抑える方法、業界の現状やフランチャイズと個人経営の違いについて紹介します。

売上アップにつなげる方法も合わせて解説していますので、これからセルフエステサロンの開業をお考えの方はぜひ本記事を参考にしてください。

セルフエステサロン開業に必要な資金は500〜1,000万円程度

セルフエステサロンを開業するには500〜1,000万円程度の資金が必要です。

ここでは詳しい内訳を以下の3つに分けて解説します。

  • 初期費用
  • 維持費
  • フランチャイズ加盟にかかる費用

初期費用

セルフエステサロン開業にかかる初期費用を紹介します。

まずは物件取得費です。多くの場合、賃貸物件を利用することになるでしょう。その場合には敷金・礼金・不動産紹介会社への仲介手数料、前家賃などがかかります。

また取得した物件を、セルフエステサロン用に整えるための内装工事費も必要です。内装工事費は居抜き物件を利用すれば、費用を抑えられます。

設備機器費はエステマシンやPOSレジ、パソコンなどの機器を導入するための費用です。特にマシンはサロンの売りとなるため、妥協せずに選びたいもの。メニューやお客様のニーズに合わせたマシンを導入しましょう。

スタッフを雇う場合は、研修費がかかります。セルフエステではエステティックの技術や資格を必要としないので、数十万円程度で済ませられるでしょう。

その他椅子や家具、タオルなどの備品にかかる費用や、光熱費などの諸経費も必要です。

初期費用の内訳 かかる費用の目安
物件取得費 100〜300万円
内装工事費(10坪の場合) 300〜500万
設備機器費 300万円
研修費 30~50万円
諸経費 50万円~100万円

維持費

セルフエステサロンを経営していくには、維持費がかかります。

一番多くかかるのは人件費ですが、セルフエステサロンの場合、基本的にエステティシャンなどの技術力が高いスタッフを雇う必要はありません。機器の使い方の説明やトラブル対応ができれば良いので、通常のエステサロンより人件費を抑えられます

他にも広告宣伝費や家賃、予約管理や店舗のオートロックにかかる費用の雑費などがかかります。

維持費の内訳 かかる費用の目安
人件費 20〜65万円
広告宣伝費 10〜15万円
家賃 20万円
雑費 5万円

フランチャイズ加盟にかかる費用

フランチャイズに加盟する場合は、本部へ支払う費用がかかります。

まずは加盟金です。経営ノウハウやサポートを受けるための対価に加え、本部の「ブランド」を使用するための費用も含まれます。

ロイヤリティはさまざまな権利の使用料として、毎月売上の数%を支払う費用です。本部によっては定額方式のところもあります。

また保証金もかかります。これは本部へロイヤリティが支払えなかったときのために預かる「一時金」です。一般的に、保証金が使われないまま契約が解除された場合は、返金されます。

フランチャイズ加盟にかかる費用の内訳 かかる費用の目安
加盟金 300万円
ロイヤリティ 売上の数%程度(本部の方針による)
保証金 0~50万円

セルフエステサロンの開業費用を抑える方法

セルフエステサロンの開業費用を抑える方法は以下の3つです。

  • セルフエステサロンの開業場所を精査する
  • 経営方法に合ったエステマシンの導入方法を考える
  • 助成金や補助金を利用する

セルフエステサロンの開業場所を精査する

セルフエステサロンの開業費用を抑えるには、開業する場所を精査する必要があります。

たとえば大通りに面した店舗では、1階と2階で家賃が異なります。一般的には、集客しやすい1階のほうが、家賃が高くなる傾向にあるようです。

またタイミングが合えば、居抜き物件が見つかることもあります。以前にエステサロンを経営していた場合、内装工事費などの初期費用が抑えられることも。

すべての希望条件を満たした物件を見つけるのは、難しいかもしれません。しかし妥協できる点は目をつむって開業場所を探すことも、費用を抑えるポイントとなります。

経営方法に合ったエステマシンの導入方法を考える

エステマシンの導入方法は以下の3種類があります。

  • 購入する
  • レンタルする
  • リースする

購入すればエステマシンは所有物となり、ランニングコストは減らせます。しかしエステマシンは一台あたりの金額が高価なため、資金が潤沢なエステサロンでないと、購入するのは難しいかもしれません。

新品にこだわらなければ、中古品で手に入れる方法もあります。中古品はネットオークションや中古販売店などで購入できます。

なおエステマシンはレンタルも可能です。レンタルは初期費用が少なくて済み、新機種を導入しやすいメリットがあります。所有物にはなりませんが、常に新しいエステマシンを利用したい人にはおすすめです。

そのほかリースも可能です。原則として中途解約はできず、エステマシンが故障した際は自分でメーカーへ問い合わせる必要があります。契約期間が終わっても再契約ができるので、長期間利用できるメリットも。

以上をふまえ、あなたのサロンに合った導入方法を選びましょう。

助成金や補助金を利用する

セルフエステサロン開業には多額の資金がかかります。しかし費用負担を抑えるための助成金や補助金もあります。

詳しくは下記の記事でも紹介していますので、申請をお考えの方はぜひ合わせてご覧ください。

関連記事:8割は知らないエステ開業で使える融資・助成金のオススメ

関連記事:エステサロンの開業に役立つ助成金・補助金8選|申し込みの注意点も紹介

ほかにも地域の産業振興を目的とした、自治体独自の助成金や補助金を実施しているところもあります。

たとえば東京には「若手・女性リーダー応援プログラム助成事業」や「商店街起業・承継支援事業」などの助成金を用意しています。詳しくは東京都創業NETをご覧ください。

セルフエステサロンを開業する予定の自治体のHPで、実施している助成金や補助金を確認してみましょう。

セルフエステサロンは儲かる?業界の現状

セルフエステサロンは需要が高まっており、利益率の高い業界ですが、実際に儲かるのでしょうか?

ここでは、セルフエステサロン業界の現状について紹介します。

セルフエステサロンは需要が高まっている

セルフエステサロンの営業形態は時代のニーズに合致しており、需要が拡大しています。

コロナ禍においては最低限の接触で済むことが感染症対策にもなり、利用者のニーズに合ったサービス提供が可能となりました。

また技術力の高いエステティシャンを雇う必要がなく、人件費を抑えられます。そのため一般的なエステと比べて通いやすい料金設定となっており、幅広い世代から需要が高まっているというわけです。

このように誰でも気軽に通えるセルフエステサロンは、さまざまな世代のニーズとマッチしており、これからも需要の高まりに期待できる業界と言えるでしょう。

セルフエステサロンの利益率は高い

セルフエステサロンの利益率は、一般的なエステサロンと比べて高いと言われています。

利益率とは売上高に対する利益の割合を表したもので、一般的な美容業での営業利益率はおよそ20%と言われています。

一方セルフエステサロンの場合、お店によっては50%を超えることも。

「セルフエステサロンは利用料金が安いので、利益率が低いのでは?」と思う方も多いかもしれません。しかし人件費が安く、経費も少なくて済むため、通常のエステサロンよりも利益率が高くなるというわけです。

またセルフエステサロンはサブスク方式の契約が多く、売上はお客様の来店回数に左右されません。来店回数に関係なく、一定の売り上げが得られることも、利益率が高い要因となっています。

セルフエステサロンで開業しやすいのは?フランチャイズと個人経営の比較

セルフエステサロンの開業方法には、フランチャイズと個人経営の2種類があります。

フランチャイズとは、本部の親企業にロイヤリティを支払うことで、経営ノウハウやお店の看板が使える事業システムのことです。

セルフエステサロンの経営が未経験でも、本部からのアドバイスを受けられるので、安心して挑戦できます。また知名度の高いブランドなら、集客しやすいメリットも。

一方、個人経営の場合は準備〜経営までを、すべて自分で行わなければなりません。しかしサロン名から経営方針まで、自分の好きなように決められるのは大きな魅力です。また加盟金やロイヤリティが発生しないので、初期費用は抑えられます。

このことから、それぞれの開業方法で向いているのは下記のような人といえるでしょう。

経営方法 向いている人
フランチャイズ
  • エステサロンの経営経験がない
  • 経営ノウハウがほしい
個人経営
  • 開業準備から経営まで自分でやりたい
  • オリジナリティを出したい

セルフエステサロンの売上アップにつなげる方法とは

セルフエステサロンの売上を上げるための方法を、4つ紹介します。

  • ターゲットを明確にする
  • ホームページやSNSを活用する
  • イベントで認知度アップを図る
  • サロン経営のコンサルティングを受ける

ターゲットを明確にする

セルフエステサロンの経営では、ターゲットを明確にすることが重要です。ターゲットが曖昧だと、特徴がなく、誰にも刺さらないセルフエステサロンとなってしまいます。

売上をアップさせるには、集客が欠かせません。集客するにはターゲットを絞り、お客様の悩みに応えられる施術を提供することが重要です。

ターゲットを絞り込むには、お客様の年齢や収入、住んでいる地域や悩みなどを明確にします。架空のお客様を作り上げるというわけです。

そうすることで、ターゲットの望む施術が予測でき、サロンの強みとなるメニュー作成が可能になります。お客様の望む施術ができるサロンとなればリピーターがつきやすくなり、売上アップにもつながります。

ホームページやSNSを活用する

サロンのホームページやSNSを活用するのも有効です。インターネットを使って情報を発信することで、より多くのお客様を集客できます

ホームページでは、サービス内容をわかりやすく伝える必要があります。メニュー内容やサロンのコンセプト、オーナープロフィールなどの情報を掲載しましょう。

またホームページの活用にあたり、予約システムも導入しておきたいものです。いつでも予約を受け付けられるだけでなく、スケジュールが自動管理できる、顧客情報を自動的に蓄積できるなどのメリットがあるからです。

予約の空き状況もわかるようにしておくと、予約枠が埋まりやすくなります。

さらにSNSも効果的な集客が見込めます。たとえばTwitterは拡散力が高いのでキャンペーン等の告知に使えますし、Instagramは画像をメインに投稿することで、サロンの雰囲気が伝わりやすくなります。

このようにホームページやSNSを使って、他サロンとの差別化を図り、集客につなげることが重要です。

イベントで認知度アップを図る

サロン独自のイベントを催して、認知度アップを図るのも効果的です。イベントは人の目に留まりやすく、セルフエステサロンに興味がない人にも、存在を知ってもらえるからです。

イベントを行う場所は店舗だけでなく、人が集まるショッピングセンターもおすすめです。出店に費用はかかりますが、多くの人の目に留まることで、宣伝効果が期待できます。イベントでは、実際にサロンで使用している機器を触ってもらうのも良いでしょう。

ただしイベント開催そのものが目的となっては、意味がありません。イベントを行うのであれば、どのような目的で行うのかを明確にすることが大切です。

サロン経営のコンサルティングを受ける

セルフエステサロンを開業するには、幅広い経営知識が必要です。

経営していく中で、課題の解決方法がわからなくなることもあるでしょう。経営の問題に直面したときに頼れるのが「経営のコンサルティング」です。

コンサルティングでは、適切な経営アドバイスをコンサルタントから受けられます。これにより、成果を出しやすくなるだけでなくノウハウを蓄積し、客観的に問題を把握するなど多くのメリットが得られます。

コンサルティングにはさまざまな種類がありますが、エステサロンに特化したコンサルティング会社が最適です。エステ経営に精通し、店舗運営のノウハウを持った専門家によるサポートが受けられます。

セルフエステサロンの開業を成功させよう

セルフエステサロンの開業費用は500〜1,000万円程度となっており、決して安いものではありません。

開業費用を抑えるためには、自分のサロンにあった場所選びや機器を導入することが大切です。また補助金や助成金を利用するのも良いでしょう。

セルフエステサロンは利益率が高く、顧客からの需要も高まっており、注目を集める業界です。しかし誰でも簡単に成功できるわけではありません。

経営が初めての人にとっては、いきなりエステ業界へ飛び込んでも、望むような結果は得られないかもしれません。株式会社b-modelsではそんな方のために開業サポートを用意しております。

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